Spectrum Tokyo2周年記念!編集部オススメ記事まとめ

みなさんこんにちは! Spectrum Tokyo編集部です。

Spectrum Tokyoは2024年7月4日に2周年を迎えました。(あっという間に!)いろいろな方に取材のご協力をいただいたり、すばらしいコラムニストから記事を提供いただいたり、2年目もたくさんの記事を発表することができました。

今回は編集部が選ぶ、オススメ記事を紹介いたします。はじめての方も、何本か読んだことがある方も、Spectrum Tokyoでしか読めないインタビューやコラムをぜひご堪能ください。

編集長の三瓶が選んだ記事2選

息をするようにつくることを楽しみつづけるデザイナー、相樂園香

クリエイティブルーツというシリーズは前線で活躍する方に対し、敢えて散逸的に質問を投げかけ、その方を創り上げてきたものはなにかを探る連載シリーズです。一見ランダムな質問たちからでも、その回答を通してみると簡単な言葉では表せない、その人の方向性らしきものが見えてくるので、とてもお気に入りなシリーズだったりします。去年は個人的に掘り下げたかった相樂さんにもご登場いただきましたが、期待通り、ひとつひとつのエピソードが漏れなくモノづくりへの愛とデザインへの深いこだわりがにじみ出ていて、ニヤニヤしながら読みました。

シンプルなデザインは「お互いへの信頼感」から ‐ デンマーク取材編集後記

2年前に編集部を連れてデンマークに行ったときの、編集部の野島さんによる総括記事です。デンマークのシンプルなデザインの根底には「聞けば教えてくれる」というカルチャーにある、というのは僕も目からウロコでした。そうした文化的な要素、習慣などを加味したデザインというのはお話を聞くのも、やるのもとても楽しいですが、やはり現地でそれを体感できたというのはとてもラッキーだなと感じました。

編集部の野島が選んだ記事

noteが模索するデザインをデザイナーだけのものにしないプロダクトづくり

CDOがいる会社が増えてきましたが、CDOが実際にはどんなことをやっているのか想像ができていない方、実は多いのではないでしょうか。私も漏れずにその一人でしたが、noteのCDO 宇野さんのお話を通して、デザインや開発体制への意思決定権を持つ人が経営陣にいることの重要さを学びました。デザインそのものがコミュニケーションのハブになっている、という意見にも共感!

なぜ点字ブロックにQRコード? 「shikAI」が変える視覚障がい者の移動の未来

都内の駅で見かける、点字ブロック上のQRコード。これは視覚障がい者向けに乗り換えをサポートする「shikAI」というサービスです。スマートフォンを下に向け、歩きながらQRコードを読み取ることで、駅内のどの方向に行けばいいかを案内してくれます。ローコストでどこにでも導入できる、スマホがあれば誰でも使える。すごく工夫が凝らされたこのサービスですが、実装までの苦労は相当なものだったようです……!社会的に意義のあるプロダクトデザインの開発秘話、ぜひ読んでいただきたい記事のひとつです。

編集部の長島が選んだ記事

なぜロゴは文字化けしたのか? 「Gaudiyらしさ」が導いたCI刷新のプロセス

「普通なら断るような案だけを持ってきて」というオーダーに対して、タカヤ・オオタさんはどう解釈し、アプローチし、形にしていったのか。そしてそれを受け取ったGaudiy社のデザイナー 田中翔さんが、デザインの特性を理解して展開に落とし込んでいくまでの試行錯誤とは。こうしたプロジェクトにフォーカスした取材はSpectrum Tokyoとしても珍しいですが、相互の理解と信念が交差するさまを感じるとても楽しい取材でした。ぜひお読みください!

際限のあるデザイン

テクノロジーがあるゆる面でできることを拡張しようとしてきた中、昨今は記事にある「BeReal.」をはじめとするさまざまなサービスやプロダクトで「際限」のある体験の価値が見直されていることを感じます。ユーザーの時間を奪い合うこれまでのものづくりから、人々が健やかに生活することを前提としたものづくりへと進むための、気づきのある記事だと思います。

編集部の平野が選んだ記事

日本人は声に影響を受けやすい? 文化による感情認知の違い

日本人は音声情報から人の感情を認識することが得意だということに、驚きつつも納得しました。日本語の奥深さを感じるとともに、なんとなく言霊について連想させられました。記事で触れている「はぁって言うゲーム」も一度遊んでみたことがあります!声のトーンと表情だけで、こんなにも伝わるものなんだ!と、自分も普段の会話から言葉そのもの以外でキャッチしている情報が多いことに気づかされ、とても面白かったです。

デザインをみんなのものに。日本のデザインの脱植民地化を考える

この記事を読んで、日本におけるデザインを日本の文化や歴史的背景も含めて、多角的な視点で見る重要性について深く考えさせられました。私たちがなんとなく日常的に使用しているものの背景にはどのようなルーツがあるのかという疑問を持ちながら、積み上げてきた価値観や信念を見直し、打ち砕くことで、新たなアイデンティティーを再構築する可能性に希望を感じました。読者として、日本のデザイン業界だけでなく、個人としてもアイデンティティーを考えさせる、とてもインパクトのある内容です。

英語翻訳担当の塚本が選んだ記事

「神の手」依存から脱却し、ひとりでも多くの子を救うために。「デジリハ」が変えるリハビリのあり方

リハビリにおいてその効果が数値化できて目に見えるというのは、本人も周りの方もやる気が出る素晴らしいツールだなと思いました。デジタルアートとセンサーを用いて遊ぶようにリハビリができる「デジリハ」は子ども視点で作られており、リハビリの苦痛を楽しみに変えています。デジリハは英語のサイトもあり、ぜひ海外の方にも広く知っていただけたらいいなと思いおすすめ記事に選ばせていただきました!

あらゆるエンタメを包み込む、U-NEXTのユニバーサルな設計思想

いつでも気になるコンテンツを視聴できるU-NEXT。そのプラットフォームに込められた思いを忠実に翻訳するため、英語編集部ではたくさん議論しました。なかでも「追っかけ再生」と「追いかけ再生」の違いをどう表現するかの話し合いが印象的で、日本語特有のニュアンスや言い回しを英語にする難しさと楽しさを再認識した記事のひとつです。

Spectrum Tokyoの旅はこれからも続く

2年目もたくさんのご協力者のみなさまのおかげで、たくさんの記事を発表することができました。エンタメから業務システムまで、どんな業界でもデザインの取り組みにはあらゆる苦労や工夫があります。制作の現場の普段スポットライトが当たらない部分にも光を当て、国内外に紹介していくことをこれからも続けていきたいと考えています。

記事の制作にご協力いただいたみなさま、どうもありがとうございました!3年目のSpectrum Tokyoもどうぞよろしくお願いします。

Written By

三瓶 亮

Spectrum Tokyoのファウンダー。東京のデザインファーム、フライング・ペンギンズにて新規事業としてSpectrum Tokyo、また会社自体のブランド戦略も担当。グローバルデザインカンファレンスDesign Matters Tokyoもオーガナイズ。90年代のパンクロックとテレビゲームが大好き。

野島 あり紗

Specrum Tokyoの編集部員。マサチューセッツ美術大学を卒業後、ゲーム系制作会社やデザイナー向け人材サービスのスタートアップに従事し、2021年に独立。デザイン界隈のフリーランスとして現在は各種デザイナーの採用、執筆編集などを行う。好きなものはラジオと猫。

長島 志歩

Specrum Tokyoの編集部員。映画会社や広告代理店、スタートアップを経て2022年よりフリーランス。クリエイターが自らの個性を生かして活躍するための支援を生業とし、幅広くコンテンツづくりやPRなどを行っている。

平野 麻梨加

Spectrum Tokyoの元気印。SNSやミートアップの運営を主に担当しています。

塚本 菜々子

Spectrum Tokyoの英語担当。小学校から高校卒業までの9年間のアメリカ生活を経て帰国。上智大学卒業後、外資系金融に計6年勤め、出産を機に退職。育児に追われていた2022年、Spectrum Tokyoの英語編集に携わる機会に恵まれ翻訳の難しさと楽しさを学びながら、各記事の英訳をきめ細かく行う。好きなことは5歳になる息子との鉄道旅。

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